茶室がある鎌倉の古民家、日本文化を後世に遺す為に。

鎌倉の古民家 旧村上邸にある 二間の茶室 当時の佇まいはそのままに、現代に蘇りました。

旧村上邸の大きな門をくぐり、路地を飛び石に従い歩いてゆくと待合へ目がいきます。蹲で手を清め、躙口から中に入ると、そこは本格的な茶室がひろがる非日常空間です。
茶室に関して
元所有者の村上梅子さんは、夫・忠助さんと一緒に武者小路千家(官休庵)の弟子として、お茶を嗜んでいました。
現在、村上邸にある茶室は、植木屋さんから、元の住友家のモノを譲り受けれくれないかという提案から、村上邸に移築されたモノになります。
杉本観音近くの住友家から、西御門までの移送や移築には苦労もしたそうです。移築の際に、門前に大きな柏の木があったことから、茶室は柏庵と名付けられました。それは、庭のもみじが、真っ赤に紅葉している昭和32年の秋でした。

それから、時代が進み、令和の今。柏庵は、旧き良き日本文化を伝え続けております。
現在は、江戸千家のお稽古が定期的に行われる他、心を落ち着かせるマインドフルネス研修の場としても活用いただいております。
着物の着付けの稽古と合わせて、茶道の稽古を行うことで、より深く日本文化を学ぶことも出来るのではないでしょうか。