旧村上邸
- 鎌倉みらいラボ -

旧村上邸

鎌倉の古民家「旧村上邸」で、
未来について考えてみませんか?
鎌倉市景観重要建築物にも指定されているこの建物が
「学びの場」に進化しました。

元所有者である村上梅子さんの想いを受け継ぎ、
荘厳な能舞台、連続する畳の間、
複数の茶室、大きな庭がある旧村上邸ならではの、
企業研修や保養、また市民活動ができる場として
生まれ変わりました。

鎌倉みらいラボ

旧村上邸は、明治末期に建てられた伝統的な様式の和風木造住宅です。昭和16年に村上さんの所有となった後、母屋の一部を改造したという能舞台の存在が最大の特徴です。敷地内には別棟の茶室もあり、能や謡曲の会、茶会などが行われてきました。西御門という地名の静かな谷戸に建ち、広い敷地、雰囲気ある竹垣や門などを持つ旧村上邸は、鎌倉の典型的なお屋敷として存在感があります。旧村上邸は、所有者であった村上さんのこの景色を残したいという思いから、平成28年に鎌倉市に寄贈されました。

利活用方法

鎌倉市へ寄贈された後、歴史的、文化的にも貴重な建築物である旧村上邸を残していく必要がある一方で、歴史ある建物だからこその資金面や運用管理上の課題もありました。鎌倉市が、旧村上邸の持続可能な活用のために公募型プロポーザルを実施し、株式会社エンジョイワークスを運営事業者として選定しました。私たちエンジョイワークスは村上さんの思いを引き継ぎ、建物の外観や佇まいはそのままに、新しいひとのつながりを生む場として「企業の保養も兼ねた研修所」と「地域コミュニティ施設」へと、みなさんと共に機能をアップデートしました。本施設の運営は、エンジョイワークスの子会社である株式会社グッドネイバーズが担っております。

「持続可能性」を考える

旧村上邸が目指す「持続可能性」

鎌倉市は、国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」の達成に向けて優れた取組を提案する都市として、国(内閣府地方創生推進事務局)より、「SDGs未来都市」に選定されました。「SDGs未来都市かまくら」の中で、旧村上邸は「社会」「環境」「経済」の三側面を循環させるSDGsのショーケースとなることを目指しています。エンジョイワークスは、旧村上邸から持続的なまちづくりの仕組みを波及させていくための取り組みを行います。

「SDGs未来都市かまくら」と「旧村上邸」

1.共創的でボトムアップのプロセスこそが、持続可能性を高める要素であるという考えのもとに、参加型まちづくりという手法で本事業を行う。
2.場の持続性には多様な人の関わりが重要である。鎌倉の外の人も一緒に鎌倉の魅力を再発見し、地域の中の人とともに地域の課題を解決していく装置として、研修所を利用いただく。
3.SDGsの研究、実践拠点へ。近年、CSRなどと並んで、ESG投資といったSDGsに合致するような考え方が企業にも求められてきており、ここ、旧村上邸を、SDGsの目標を企業目線で研究・実践していく発信基地として活用する。