能舞台でのマインドフルネストレーニング体験会開催
先日、旧村上邸の能舞台を活用して、「マインドフルネス×チームビルディング」をテーマにしたマインドフルネストレーニング体験会を実施しました。
今回のイベントは、マインドフルネスに興味がある方はもちろん、
今後この旧村上邸で定期的におこなっていく予定の研修体験会として、
チームビルディングの形成に悩みを抱える人事担当、管理職の方や、拡大中のスタートアップで新しい人が増え、チームビルディングをしたいと考えている経営者の方々に向けて開催することとなりました。
そもそもマインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、「『今、この瞬間』を大切にする生き方」を指します。
マインドフルネスの実践により、ストレス軽減や集中力の強化などの効果が得られるとされることから、21世紀に入り世界中で大きな注目を集めています。
最初は医療分野で取り入れられましたが、
アップルやグーグル、フォードなどの大企業が社員研修の一環としてマインドフルネス瞑想を導入したことで、ビジネスでの活用としても知名度が高まりました。
企業というチームを形成する組織の中でも役立てていくことができ、
コミュニケーション不足によって生じる企業・チームの問題を ”今この瞬間”に目を向けるマインドフルネスを活用することによって、心も体も一旦立ち止まり、気持ちを整えて相手や自分と向き合うことができます。
具体的な方法としては、「瞑想」や「アクティブリスニング」等の手法があり、参加者のみなさんには、まず組織(チーム)作りにおいて大切な事を知っていただき、具体的な手法を実際に体験して効果を実感するという流れで今回の体験会をおこないました。
講師紹介
鎌倉マインドフルネス・ラボ株式会社 代表取締役 宍戸 幹夫
組織開発・人材育成・コンサルタント
AMBITIONERS LAB共同代表
一般社団法人 ZEN2.0代表理事
一般社団法人 21世紀学び研究所 理事
・日本IBMでは、国内大手広告代理店、国内大手総合電機メーカーなどのシステムアウトソーシングプロジェクトに参画。
・運用業務のプロセスやシステムの改善設計、サーバー統合及びアウトソーシングのための運用設計等に従事
・人材開発分野においては、グローバル人材育成などの企業研修を提供するアルー株式会社に創業期から参画。
・多くの大手企業の研修の講師実績、プログラム開発経験を有する。また、講師統括部門の立ち上げ責任者として、講師育成にも携わる。
・日本の教育の変革を目指し、学習する組織を普及させるための21世紀のリーダー育成団体AMBITIONERS LABを設立
・2012年より鎌倉を拠点に、鎌倉全体をキャンパスとした世界の学びの場として、魅力ある鎌倉となる様々な企画をプロデュース
・2017年9月には鎌倉の建長寺にて禅・マインドフルネスの国際フォーラム「ZEN2.0」を開催
・”マインドフルシティ鎌倉”というコンセプトの元マインドフルネスを土台にした活動を展開
上記の様に多彩な経歴を活かし、マインドフルネスを取り入れた組織論を宍戸 幹夫さんに説明していただきました。
アイスブレイク&自己紹介
チームビルディングを形成する上で、相手と向き合うためには、相手を知る事から。という事で、まずは自己紹介からスタート。
今回参加した方は、ほとんど個人でお申込みしていただいた方々です。
なので、まずは緊張をほぐすためアイスブレイク。
初対面のお隣の方とペアになり、簡単なゲームを。
でも、意外と楽しいんですよこのゲーム。笑顔を見せながらみなさんゲームを実践していただき緊張もほぐれた様子です。
組織(チーム)の在り方について
チームビルディングをおこなう上で、大事なことが4つあります。
①オープンマインドで本音で語ること、どんな意見も価値があると認める事
⇒そのためには、本音で語れるような「場の設定」が大事。
②自らの学びは自ら創造する
③自分を認め、他社を認める⇒最高の学びの場を共に創る
④固定観念を外すことを考える
この4つを実現するためには「内省」と「対話」が必要で、
その手法としてマインドフルネスの考え方があり、「瞑想」と「アクティブリスニング」が使われます。
現在は今までのようなヒエラルキー型組織が限界を迎え、ティール組織の概念が拡がりをみせてきています。
チームが見ている共通の目的、個人の内側から湧き出る動機が大事で、チームのメンバーが自発的に目的に向かって動いていくことが大切という考え方です。
ティール組織を作り上げていくには、今まで以上に他者とのコミュニケーションが大切になってきます。
次は、コミュニケーションの方法の一つ、「アクティブリスニング」の実践です。
アクティブリスニングの実践
下の2つの動画を比べてみてください。
何かみなさん気づきました?
実は、最初の動画は相手の話を無視している動画。
次の動画は相手の話を頷きながら話している相手の方を向いて、積極的に話を聞いてあげている動画です。
参加者の方も「無視するのつらい~」と言っていたのですが、これって何気なく普段身近な人にやってしまいがちだと思います。
忙しくても 『今、この瞬間』を大切にする。
この大切さを一人一人が実感すれば、きっとチーム内のコミュニケーションもスムーズになっていくと思います。
能舞台でのマインドフルネス瞑想体験
いよいよ次は場所を能舞台へ移してマインドフルネス瞑想の体験です。
参加者のみなさんと15分間の瞑想。
お庭の鳥の鳴き声しか聞こえない静かな環境、非日常空間の能舞台だからこそ
情報過多の時代、一旦自分をリセットすることの大切さを実感していただけるのに最適の場所ではないかと思います。
最後にみなさんで瞑想をした感想を言い合ったあと、
隣の人と向き合って、自分の良い所・自信のある所をお互いに伝えあったところで今回の体験会は終了しました。
チームビルディングには、「内省」と「対話」が大事な要素。
また、自分と向き合い、認め、相手の事も認めること。これも必要な要素だと感じました。
参加者のみなさんも今回の体験を持ち帰って、自社のチームビルディングに活かしていただけたら幸いです。
今回講師をつとめてくださった宍戸さんは、
企業や部署が抱えている問題点を先にヒアリングして、独自のプログラムを作ることも可能だそうなので、社内でチームビルディングに悩んでいる担当者の方、ご興味ありましたら、ぜひお問合せください!