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梅子さんのご縁が繋がった日

旧村上邸には、村上梅子さんという方が2014年まで住んでいました。
夫の忠助さんの趣味であった能やお茶を嗜むために、ご自宅に能舞台やお茶室を作り、晩年まで熱心に活動されていました。

梅子さんご夫妻は生前、観世流の浅見家と関わりが深く、代々木能舞台で能楽師、浅見真健先生の主宰する会で舞を披露したり、晩年のお稽古も浅見真州先生につけていただいたりと、とても縁が深かったそうです。

梅子さんが亡くなり、2016年に鎌倉市に寄贈され、現在は新たな活用をしながら建物を維持していっている旧村上邸ですが、勿論現在も梅子さんが嗜んでいた能やお茶の文化を絶やさないよう、この能舞台で能のお稽古場としても貸し出しています。

そして先日、梅子さんの晩年に能を教えていた浅見 真州先生の甥にあたる浅見 慈一先生のお稽古が旧村上邸の能舞台で開催される事になりました。

昨年5月にオープンしてから間もなくお話をいただいていたのですが、ついに実現して、梅子さんの遺志を継ぐといった意味でも感慨深い日でした。

旧村上邸での初稽古は7月上旬におこなわれ、新型コロナウイルスの感染にも気を使い、距離を保ちながらのお稽古。
今後も状況を見ながら継続してお稽古利用していただくことになりました。
お稽古されている方に話を聞くと、何やら謡や仕舞を習うと体幹が鍛えられるそう。着物も着れるし、楽しみながらお稽古されているそうです。

この施設での体験がきっかけで、梅子さんの大切にしていた和の文化に幅広い世代の方が興味を持ってくれたら。
そのためには、まず僕もこれから少しずつ能の事を勉強していって、様々な方に魅力を伝えていけたらと思っています。

お稽古の様子は下記からご覧いただけます。次回は習っている方のお話を聞いてみたいなと思います。


お稽古の参加者も募集しているそうですので、ご興味ある方はぜひ施設までお問い合わせください!



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