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能舞台をみんなで米ぬか磨き!~旧村上邸を助ける日vol.1~

 令和最初の年も残りあとわずかとなりました。
この旧村上邸がー鎌倉みらいラボーに生まれ変わり、本格的に施設として稼働してから早半年以上が経ちました。

 村上梅子さんがご存命だった頃は、住み込みのお手伝いさんが数人いて建物を清掃し、お庭の管理も年間300日ほど庭師さんを入れて立派な日本庭園を維持されていたそうです。

 こんなに広い日本庭園や歴史ある大きな木造建築を運営していくのが初めてだった僕たちは、オープンしてから清掃・管理に四苦八苦。 オープンしてからすぐに長い梅雨が訪れ(今年は特に長かった~!)、大量な雨の恵みをチャージした広大な日本庭園の雑草は、みるみる内にボーボーに!和室から見える池の藻も大量発生!まるで緑の絨毯が敷かれている様にびっしりと池に覆いかぶさっていました。
清掃スタッフ社内の色々な方と協力しつつ、時には雑草をみんなでむしり、時には池の藻を網ですくい、、池の水をバケツで汲み出して長年溜まっていた泥を掻き出したり、、まぁ大変です!!

 そこで!普段、清掃・管理している僕たちではなかなか手が行き届かないところを市民のみなさんに協力していただき、助けてもらいたい!と切実な思いで開催させていただいたのが今回のイベント、「旧村上邸を助ける日」です。
 平日の昼間にも関わらずご参加いただいたみなさんと一緒に旧村上邸の大掃除をおこないました。

 今回みなさんには、「米ぬかで能舞台磨き」と「雨戸のロウ塗り」を手伝っていただきました。
「米ぬかで能舞台磨き」に関しては、「昔は毎日米ぬかで能舞台を磨いていたのよ」というお声を能をやっている方からいただいて、
来年から本格的に能のお稽古場として使っていただく前に何とか実施したかったので、今回みなさんにお手伝いいただきました!

「雨戸のロウ塗り」は、計50枚以上ある旧村上邸の雨戸を毎回開け閉めするのに、1枚1枚の滑りが悪いと死活問題! これをやっていただけると本当に助かるためです。

 早速、 「米ぬかで能舞台磨きチーム」と「雨戸のロウ塗りチーム」の2手に分かれて作業開始。今回参加されたみなさんにとっても初めての体験で、ボランティアにも関わらず一所懸命にお手伝いしていただいて、本当に感謝です!

みなさんのご協力の結果、能舞台はこんなにぴっかぴかに!能舞台の正面に立つと、光が反射してとっても綺麗でした!

雨戸の方も、今までがたついてスムーズに開け閉めできていなかった箇所もこんなにスムーズに!ありがとうございます!

 最後にみなさんとラウンジスペースでお菓子を食べながら談笑し、今回のイベントは終了しました。 

 今回みなさんにお手伝いいただいて、改めてこの建物は本当に多くの方の協力があって成り立っているなぁと実感しました。能舞台が蘇って梅子さんも喜んでいるんじゃないですかね。この建物を後の世代へ残していくためには、「多くの方が関わってくれること」が大事だと思っています。こういったイベントを通じて多くの方にこの旧村上邸を知っていただき、失われつつあるこういった建物の現状に興味をもってくれたらとっても嬉しいです。

 今回ご協力いただいたみなさま、本当に助かりました!ありがとうございました!

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