第3回イベント開催報告
3月2日。鎌倉市・松尾崇市長と日本大学清水千弘教授をゲストにお招きしての第3回、当日気がつけば空席が見当たらないほどの方に来ていただき、今回も感謝でございます。
最初に鎌倉市のSDGsの取り組みに始まり、清水先生のお話、そして松尾市長と清水先生のトークセッションという流れでした。
清水先生のお話はたくさんの示唆に富んでいて、運営側の我々も思わず「へえ〜」と声に出して納得してしまうほど。世界と鎌倉市という大きなスケールと小さなスケールを行ったり来たりする話は、世界の中で、日本はどこにいるのか、日本の中で鎌倉市はどこにいるのか、そういった関係性のなかでわたしたちはどうしていったらいいのか、旧村上邸はどのような「場」に育てていったらいいのか、様々な可能性を提示いただくものでした。
・どんなまちが生き残るのか→がんばっているまちである
・どんなまちが生き残るのか→アメニティが充実しているまち
・アメニティが充実しているまちとは、消費をする機会が多いまちとも言い換えられる
・たとえば、その機会は自然環境であったり、文化であったりする
・どういうところにアメニティが集積しているかというと、それは圧倒的に都心である
・しかし、鎌倉の特異点とすれば、アメニティの種類が多い点である
・たとえば日暮里にまちごとホテルというものがある。それは、一つの場所で全部を賄おうとすれば、準備は大変だが、まちには銭湯もあれば、食堂もある。一個一個が強い鎌倉だからこそ、つながせる仕組みをつくれれば大きく変わるのではないか
・これまで一次産業、二次産業、三次産業と変化していく中で職住のあり方も変容してきている。四次産業には分散型が適するはずであり、鎌倉は次の時代を見据えて取り組んでいくとよい
といったお話が大変印象に残りました。
市長からもどうしたらオープンイノベーションをおこせる場所に旧村上邸を育てていけるかなどのお話をいただき、大変有意義な会となりました。